「ジャップ通り」名称変えて (朝日)

米テキサス南東部のジェファーソン郡にある道路「ジャップ通り」(延長約5キロ)は、日本に対する侮蔑(ぶべつ)的な名称だとして、全米日系市民協会(JACL)や米の人権団体などが5日までに、改称を求める申請書簡を米運輸省と住宅都市開発省に提出した。
書簡によれば、「ジャップ通り」はもともと、約100年前にこの土地に移民して稲作に成功した日本人家族の功績をたたえ、20世紀初めに名付けられた。だが、第2次大戦などを経て「ジャップ」が日本人をおとしめる言葉に変わった後も、そのままになっている。

そして、結局すべての「差別」は言葉狩りに収束するんですかね。J.A.Pになったところで、日本人に対する偏見が減るわけでもないだろうに。言葉を換えても意識が変わらなければ、結局は新しい言葉にも偏見の意味が加わり、そして隠語のバリエーションは増えていく。その結果、日本人を連想させる言葉の使用に神経質にならざるをえなくなり、日本人そのものが腫れ物扱いされるようになるんだろうなぁ。
ジャップ通りは、このままの名前にしておいて、「言葉は生きているから、時代が変われば意味も変わる。でも言葉そのものに罪はないんだよ」という教材になるのも一興かと。