小学校で常用漢字大半の読みを (日経新聞)

文化審議会国語分科会は14日、子供が小学校卒業までに常用漢字の大半を読めるよう、教科書に多い「心ぱい」「こっ折」「せい長」など漢字とひらがなの「交ぜ書き」をやめ、振り仮名を用いて「心配」「骨折」「成長」と表記することなどを提言した報告を正式にまとめた。報告は「常用漢字の大半が読めるようになれば子供の読書への抵抗もかなり小さくなる」と分析。現在、週3-4時間の小学校の国語の授業時間を大幅に増やすことも提案した。

おぉ、素晴らしい。交ぜ書きは 1.読みづらい、2.意味が推測できない、3.機械検索が複雑、などという欠点があるのに対して、a.文字として読めるようになる(かも?)、という長所しかない。しかも、熟語の中では訓で読むか音で読むかを推測できなくなるから、そもそも文字としても読めるかどうかすら微妙。まぁこういった理由から、交ぜ書きは絶対にやめるべきだと思っている。こんなの、漢字を読めない日本人を生み出して日本文化が廃れるように仕向けた文化テロだ。
代わりに、難読漢字にはルビを振ればいい。これも、ある程度の基準を設けて、常用漢字外の字にはルビを振るようにすれば、わかりやすくて良いと思う。
国語分科会、今まで嫌いだったけど、かなり見直した。これで、あとは一般向けの新聞の表記なんかも直ってくれると嬉しいなぁ。「破たん」「愛きょう」「ら致」とか書かれると、瞬間的に意味を把握できなくて、「苦もん」しちゃう(もうさすがに慣れたけど)。
…なーんて話は、今まで既に随所でなされたはずだけれど、しかし、一向に改善される向きが感じられない (いや、もちろん朝日新聞が表外漢字を使い始めているとかいうのはわかるけど、やっぱりルビを振る方法に戻ったりはしていない) ので、いつまでも読者側の一般市民が声を上げ続けるしかないのでしょうねぇ。